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「衛紀生プロデュース演劇活性化事業」として、「リリック演劇まるかじり」と題した一連の演劇事業を実施しております。日本を代表する老舗劇団の文学座と地域拠点契約を結び、演技・戯曲・舞台技術等のワークショップ及び演劇公演の招聘等を行い、平成18年度は長岡市政100周年・合併記念事業として、市民が参加した演劇公演(「おーい幾多郎」)を上演し、平成21年度には震災復興5周年祈念事業として、約40人の市民が出演した演劇公演「わが町長岡」を制作しました。平成22年度には、通常のワークショップの他、ワークショップリーダーやアウトリーチ活動で活躍できる人材育成を目的とするワークショップを開催する予定です。 |
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すべての市民に必要とされるホールへ。
衛 紀生
(財)長岡市芸術文化振興財団は、いま大きく舵を切ろうとしています。市民から強制的に徴収した税金でホールを設置し、運営している以上、すべての市民を視野に入れてサービスを組み立てなければならない責務が財団にはあります。一部の愛好者のためにだけ存在するのではないのは、冷静に考えれば自明のことです。しかしながら、この考えを実際に事業に反映させようとしている文化施設は全国でも数えられるほどです。ほとんどが愛好者のための「芸術の殿堂」になってしまい、一般市民から遠い存在になってしまっています。文化施設は、すべての市民にとって「人間の家」であるべきです。 財団では劇団文学座と地域拠点契約を結び、定期的な公演のほかに、ワークショップやアウトリーチを実施しています。演劇はコミュニケーションの芸術です。昨今、相手を思いやる、相手に心を開くなどのコミュニケーションが不全な社会になっていることが社会問題化しています。今後は、アウトリーチの充実などによって、この社会的課題に向き合っていきます。 そして、「集客から創客へ」を中長期的課題とし、搔き集めた一過性のお客さまではなく、継続的にホールに足を運んでいただけるお客さまづくりの仕組みを組み立て始めます。もうこれは、「演劇アドヴァイザー」の仕事を超えて、経営コンサルタントの内容になります。そのためにも、職員の意識改革は必須です。劇場・ホールで働くということは、「人間」に関わることであり、興行や啓蒙をすることではないことを徹底しなければなりません。相当な時間と労力と痛みはともないますが、これをやりきらない限り、「人間の家」には到底行き着かないと思っています。 |
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平成19年度から、長岡市教育委員会と両主催で、「熱中!感動!夢づくり教育 船橋洋介プロデュース 東京フィル夢づくりコンサート」と題して、長岡市内の小学5年生全員を招待するオーケストラのコンサートを実施しております。平成19・20年度は佐藤しのぶさん、平成21年度は森麻季さんと、日本を代表する声楽家をソリストとしてお招きし、東京フィルハーモニー交響楽団の迫力ある演奏と共に大きな感動を子ども達に届けることができました。 また、「船橋洋介プロデュースジュニア音楽活性化事業」と題して、感性豊かな子ども達を対象とした、情操教育の一環を目的とした事業を開催しております。平成20年度は「長岡とロシアをつなぐ子どもたちの歌声 アムールの虹演奏会」としてロシアの実力派児童合唱団が長岡少年少女合唱団と共演し、平成21年度は「~親子でききたい~にほんのうた」として子ども達に伝えたい唱歌や童謡などの演奏会開催しました。 |
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伝えあう空間~心から心へ~
船橋 洋介
リリックホールが開館して10余年、以来市民の皆さんと財団が共に手を携えて育ててきた多くの事業が、いま実を結び始めています。 まず、4年目となるジュニア音楽活性化事業では若い世代に、より親しみをもって音楽と長く付き合えるきっかけ作りを提案します。“パーカッションミュージアム・ワークショップ”(5月)。そこでは、指導的な立場にある方を対象にしたコースを併催し、ホールと音楽、さらに音楽教育の場を含めた総体的な地域の音楽活動を捉えていきます。 今年4年目を迎える、全市内小学5年生を対象とした東京フィル「夢づくりコンサート」(11月)では、日本で活躍する長岡出身の優秀な若手アーティストを紹介し、夢と希望を与えられるようなステージを目指します。 多くの団体が活動し幅広い層を持つ“合唱”の分野では「平和」をテーマとしたクロスオーバー・ステージを(3月K・ジェンキンス作曲「平和への道程」日本初演:企画公募型事業)公募により幅広く市民の方に参加を求め、この長岡から演奏を通じて全国にメッセージを発信するものです。一流の演奏家とのコラボレーションを通じ、より上質な演奏を目指して舞台と客席の双方から市民の手で伝えあうホールの姿を求めていきます。 長年にわたって培われてきた地域の活動を大切に見守りながら、これまで財団が中心となって継続し成果を生んで来た事業をさらに発展させ、リリックホールと市立劇場のそれぞれの機能と空間を最大限に活かしたステージ創り、公共ホールのあり方やアプローチの仕方を市民の皆様と共に模索していきます。将来、長岡の姉妹都市とのさらなる文化交流を見据えて、夢を持った魅力ある構想も提案をしていきたいと考えています。 見る者、聴く者、演ずる者、そしてそれを支える人々が、互いに想いを伝え合える、気楽に足を運べる、そんなホールのあり方を目指して、ひとつの事業を大切に創り上げていきたいと思っています。 |