(財)長岡市芸術文化振興財団

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活動のご案内

アドヴァイザー事業

衛紀生(演劇アドヴァイザー)

 「衛紀生プロデュース演劇活性化事業」として、「リリック演劇まるかじり」と題した一連の演劇事業を実施しております。日本を代表する老舗劇団の文学座と地域拠点契約を結び、演技・戯曲・舞台技術等のワークショップ及び演劇公演の招聘等を行い、平成18年度には長岡市制100周年・合併記念事業として、市民が参加した演劇公演(「おーい幾多郎」)を制作しました。平成21年度には、戯曲から市民が手がける演劇公演(「わが町ながおか」)を制作する予定です。
リリックホールが、いま、面白くなってきた。
衛 紀生

 『おーい幾多郎 長岡版』が三公演完売の大成功をしたのが、二年前のことだった。昨年、文学座との地域拠点契約を結んで、その第一回の舞台『殿様と私』もほぼ満席で大成功であった。あきらかに流れが変わってきている。少しは演劇の楽しさ、面白さを伝えることが出来たのかなと思っている。

 昨年から、それらのプロジェクトと同時進行のかたちをとって、ソーントン・ワイルダーの不朽の名作『わが町』の舞台を長岡にして再戯曲化するワークショップが進んでいる。講師はユニークな視点で作品を再構成して話題作を毎年出しているMODEの松本修氏にお願いしている。『わが町ながおか』である。多くの市民が舞台に立ち、わが町長岡を語ってほしいと思ったのは、アドバイザーをお受けした三年前だった。

 三、四十人が舞台に立ち、その倍程度の市民がバックステージで舞台を支える、そのような市民協働の舞台を創りあげたいと思っている。演出には、現在のところ、文学座の望月純吉氏にお願いするかたちで進行している。彼は最近、話題作となった『ダウト』を演出した気鋭の演劇人で、先年、文化庁の在外研修派遣に選ばれてニューヨークで一年間研修してきている。全国各地の市民とのワークショップも精力的に行っており、大いに期待できる。

 自分たちの住んでいる町を舞台化して客観的に体験することは、自分たちのためにも、故郷の町のためにも、大切な営為となるだろう。舞台成果はもちろんのことだが、そのプロセスにこそ価値があるのだと思っている。

 いま、リリックホールが面白くなり始めている、とひそかに感じている。

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船橋洋介(指揮者・音楽アドヴァイザー)

 平成19年度から、長岡市教育委員会と両主催で、「熱中!感動!夢づくり教育 船橋洋介プロデュース 東京フィル夢づくりコンサート」と題して、長岡市内の小学5年生全員を招待するオーケストラのコンサートを実施しております。平成19・20年度は、日本を代表する声楽家の佐藤しのぶさんにソリストとしてご出演いただき、東京フィルハーモニー交響楽団の迫力ある演奏と共に大きな感動を子ども達に届けることができました。
 また、「船橋洋介プロデュースジュニア音楽活性化事業」と題して、感性豊かな子ども達を対象とした、情操教育の一環を目的とした事業を開催しております。平成19年度は「音楽(おと)とともだちになろう!」という親子を対象としたワークショップを、平成20年度は「長岡とロシアをつなぐ子どもたちの歌声 アムールの虹演奏会」を実施し、ロシアの実力派児童合唱団を招聘し、長岡の子ども達と共演しました。
心の通った音楽に出逢える空間を
船橋 洋介

 リリックホール開館から12年目の年を迎え、これまで市民と共に財団が歩んできた様々な取り組みは今、より地域に根ざした関わりを持って深められています。そしていよいよ長岡の芸術文化発信拠点としての役割は多岐にわたり、新たな重要な時期にさしかかっていると考えられます。

 長岡の音楽文化活動を見渡してみると、どの分野においても独自の活動をいきいきと展開しておられ、頼もしいものがあります。中でも若手のアーティストが日本のスタンダードを築く担い手として羽ばたき始め、注目されていることはとりもなおさずこの地域の文化的な土壌と優れた基盤があるからに他なりません。

 地域のそれぞれの活動を大事に見守りながら、これから将来に亘って音楽を自然に享受することのできる環境づくりを求めていくとき、まず「心から心へ」届く音楽を奏でること、そして時間をかけて音楽の楽しさを分かち合える佳き仲間を育むことが大切です。その楽しさや喜びは演奏者も聴衆もまず「体験をし、自らが発見して感得」しなければ次の一歩を踏み出せないものですから。

 特に若い世代へのアプローチとして、様々な音楽とふれあい、親しみを持って音楽に接することの出来る環境づくりに、今、共に取り組んでいます。市の「熱中!感動!夢づくり教育」の一環として、平成19年度より東京フィルハーモニー交響楽団を招いて市内全小学5年生(2,800名)を対象とした「夢づくりコンサート」では、船橋洋介プロデュース事業として企画の段階から学校の先生方や市教育委員会との懇談を踏まえ、トップクラスのアーティストの演奏を通じて子ども達に親しみを持ってもらえるように構成しています。他にも就学前の子ども達への「音」との出会い体験や、少年少女の合唱を通じた国際交流の場を通じてリリックホールならではの事業を展開しています。体験したその時の気持ちや感動がたとえ直ぐにではなくとも、いつの日か、心の琴線に触れる瞬間につながることがとても嬉しく、何よりも尊いことだと思うのです。

 今後はさらに若手音楽家の紹介や発掘、そしてシニア世代と子ども達との架け橋をテーマとした体験型事業の模索など、新たな展開も視野に入れて発信をしていきたいと考えています。

 リリックホールや市立劇場にはいつでもそこに集う人たちの生き様から「心の通った音楽に出逢える」そんな空間であって欲しいと願っています。文化の振興は今すぐに目に見える結果や成果のようなものは得られ難いものだけに地道な継続が大切なのです。より豊かな潤いのある生活に密着した、文化振興のあり方を今後も市民の皆さんと、共に語り合って行きたいと思っています。


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